Monday, September 30, 2013

さくさく

さくさくは、例えば、軽やかに包丁で刻む音、あるいは、歯で噛み砕く音。重みや荒っぽさが加わると、ざくざくになる。かつては水を鍋などに注ぎ入れるときの音もさくさくであった。水だから、軽やかにすんなりと入る。

 匙はシャーベットなどをさくっと (or さっくり) 掬う。掬われたものはひと塊。刺身も包丁で四角に切り分けたものはさくという。このさくは完成品の盛り合わせや寿司ねたになる一歩手前の状態だが、さくの状態はいわゆるひと塊の状態である。

 畑を耕す際、鍬が土に食い込むとさくっと音がする。だから、畝はさくというのだろう。耕すときは繰り返し鍬を振り下ろすから、「さくさく耕す」ということになる。鍬で土をさく (裂く) 感じもする。さくさくした後はフォーマット済みだから、使える状態になる。

 繰り返しになるが、さくさくさくの繰り返しの音。「水がさくさく入る」や「畑をさくさく耕す」から、さくさくは軽快に何かが進行することを感じさせる。そうなると、「仕事がさくさく片付く」のような用法も成り立つ。

 今まで一般的なパソコンはハードディスクドライブを搭載していたから、パソコンが動いているときはカリカリと音がした。しかし、「パソコンがカリカリ動く」ではまるで怒っているような印象を受ける。止まらない (フリーズしない) 様子を表すなら、さくっとよりはさくさくの方が良い。そこでパソコンが順調に働き続けるさまは「さくさく動く」になったと考えられる。

 ところで、じゃがいもなどは大きな袋に入れれば、ひと塊になる。ズタ袋は英語で sack という (a sack of potatoes…)。 sack には「裂く」という語感 (sense) はないが、こまごましたものはひとつの袋に入れると、扱いやすくなる。刺身のさくは完成品の盛り合わせより持ち運びしやすい。市場で完成品にしてしまうと、寿司屋や居酒屋やスーパーまで運ぶ途中でぐちゃぐちゃになってしまうおそれがあるが、さくの状態 (ある程度の塊) で運べば、その心配がない。

リュックサック (sackについて言及)



Sunday, September 29, 2013

ざっくり

ざっくりざくりざくざくと同じで、野菜類を切るときの音から作られた擬態語だろう。切られるものは固すぎず、柔らかすぎないもので、白菜などがあてはまる (白菜をざっくり切る... )ざくざくは重複であるから、連続で切るときの音。ざっくりざくざくは細かく刻む感じがせず、せいぜい乱切りの感じだから、「逐一、細大漏らさず、詳細に」ではなく、「大雑把に (roughly)」の語感がある (ざっくり言うと... )

 ざっくばらんは江戸時代の散髪と関係がある。髷をざっくりと切れば、髪がばらんと垂れる。切るだけて髷を結わないのは、ありのままにしておくことで、ざっくばらんなは「飾らない、装わない (natural, frank)」の意味になった。

Friday, September 27, 2013

Iroquois Wisdom

On the Continent of Native Americans, or the New World which the European called, there was once a young hero admired as the Peacemaker --- Hiawatha, who had made up a strong unity of five nations: Mohawk, Oneida, Onondaga, Cayuga, & Seneca. Since then, they avoided warfare & resolved problems by talks peacefully & democratically. In 1722, they welcomed to shelter Tuscarora survivors of a war in North Carolina fought between the Tuscarora & the white European settlers from 1711 to 15, who had immigrated to the territory of the Five Nations, where the British named New York & Pennsylvania; & then, the Five Nations shifted to the Six Nations. The confederacy, which they formed, can be considered the first United Nations on Earth, which is partly a model of the federal system of the United States of America, & also the present-day world-wide United Nations. They have left a more legacy to us --- today’s proverb:
In our every deliberation, we must consider the impact of our decisions on the next seven generations.

ヨーロッパ人たちが新世界と呼んだアメリカ先住者たちの大陸に、かつて平和を成し遂げたことで敬われる若き英雄がいた。その名はハイアワサ。ハイアワサはモホーク、オネイダ、オノンダガ、カユガ、セネカの五部族を固い結束でまとめたのだった。以来、彼らは争いを避けて平和的かつ民主的に話し合いで問題を解決するようになった。一七二二年には、一七一一年から一五年にかけてツスカロラ部族とヨーロッパの白人移住者との間で戦われたノースカロライナの戦争で、五部族の領地、即ち、英国人がニューヨークやペンシルベニアと名付けたところに移住してきたツスカロラ部族の生存者を迎え入れた。このとき、五部族連合は六部族連合になった。彼らが作った連邦は地上初の United Nations と考えることができる。それは部分的にアメリカ合衆国の連邦制度と世界的に加盟国のある現代の国連 (United Nations) の手本になっているものである。彼らは更に遺産を遺している。それが今日のことわざ -----
討議する時は必ず、我々の決断が次の七世代にどんな影響を及ぼすのかを熟考しなければならない。

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Iroquois




Wednesday, September 25, 2013

Novus Ordo Seclorum

Novus Ordo Seclorum

--- Great Seal Slogan of the United States of America

word-for-word translataion
New order of ages.

general translation
New order of the ages.

逐語的邦訳
新たなる秩序、時代の
(時代の新秩序。)

 ラテン語の文言。アメリカの国璽の裏側にあるスローガンのひとつ。ウェルギリウス作の『牧歌 (Eclogues)』から借用されたものだという。このスローガンを国璽に刻み込んだのは、デザインの提案者の一人でラテン語の研究をしていたトムソン (Charles Thomson, 1729-1824) である。

 novus は「新しい」の義で、ロマンス諸語に子孫語がある。英語の novel 「小説」は中世イタリア語の「新しい」からできている。

 ordo は「列、行、秩序」などを指し、英語の order の先祖語である。

 seclorum saeclorum の異形で、 saeclum (seclum) の複数属格形である。 saeclum は「一生、世代、時代、年代」などを指す。

Annuit Cœptis (Great Seal Slogan)
E Pluribus Unum (Great Seal Slogan)

小説 (漢語の小説)
トロイアを探せ (ウェルギリウス関連記事)

Annuit Cœptis

Annuit Cœptis
--- Great Seal Slogan of the United States of America

word-for-word translation
(He = God) approves of undertakings (= the founding of the United States)

general translation
God approves of the undertakings.

逐語的邦訳
承認されている、事業は
(事業は承認されている。)

 ラテン語の文句。アメリカの国璽の裏面に刻まれている標語の一つ。 annuit annuere 「賛成する、承認する」の三人称単数現在形・現在完了形。 cœptis (単数主格は cœptum) 「事業、企画、立ち上げ、引き受け、着手」などを指し、アメリカ国璽のスローガンでは「アメリカ合衆国の建国」を意図する。Annuit Coeptis E Pluribus Unum の二つの標語は共に十三文字で構成されている。これは独立十三州を暗示している。国璽の裏の図柄のピラミッドも十三段であり、国旗にもなった国璽の表の赤と白のストライプも十三なら、星の数も十三個である。

 パターソン (Richard S. Patterson) とダゴール (Richardson Dougall) の説によると、 Annuit Coeptis はウェルギリウスの『アイネイアス』にあるアスカニウス (Ascanius) の祈りの言葉「全能なるユピテルよ、(我が) 勇敢なる取り組みを応援し給え (Jupiter omnipotens, audacibus annue cœptis.)」から拝借したものだという。

 Annuit Cœptis には王権神授説に対抗する建国者の思想が少なからず反映されているように思える。つまり、ヨーロッパの各国の王は、権力は神によって授けられたものだと主張していたが、アメリカの建国者はそれを真っ向から否定して、神が承認する国のあり方は、民主制のアメリカのみと言いたかったのだろう。

 西洋の社会が啓典の宗教に支配されていることは言うまでもないが、自分たちがそうだから、日本もそうだろう、とアメリカ人が考えたことがある。第二次大戦後のいわゆる東京裁判のとき、米側は日本人の被告に対して行動規範の典拠を執拗に求めたという。しかし、日本の神道に啓典はないから、古典文学の断片が示されるのみであった。ただ、日本の神道にも不文律の啓典はあるのだろう。全国民を守る為に、命令に従って自分の命を捧げた神風特攻隊員や人間魚雷となった兵たちの行いは美徳とされ、命令を下した軍の上層部は非難されない。

Latin Index
E Pluribus Unum (Great Seal Slogan)
Novus Ordo Seclorum  (Great Seal Slogan)

トロイアを探せ (ウェルギリウス関連記事)


Monday, September 23, 2013

E Pluribus Unum

E Pluribus Unum

--- Great Seal Slogan of the United States of America

word-for-word translation
Out of many, one.

general translation
One out of many.

逐語的邦訳
たくさんから、ひとつ。
(沢山から成るひとつ。)

 ラテン語の文句。このことわざは古代ギリシャのヘラクレイトス (Heraclitus / Ἡράκλειτος. c535-c475) の金句のひとつ「一は万物から成り、万物は一から発する (The one is made up of all things, and all things issue from the one.)」に端を発し、ローマに伝わり、様々な文形で使われていたが、近代になり、雑誌の表紙にモットーとして使われるようになり、広く知られるようになっていった。まず、ロンドンでモトー (Pierre Antoine Motteux) が発行していた十七世紀末 (1692-1694) の雑誌『紳士の日誌 (The Gentleman’s Journal)』や『月刊雑録 (Monthly Miscellany)』に使われ、アメリカでは独立戦争時に同名 (The Gentleman’s Journal) の定期刊行物が発刊されたが、その毎号の表紙にはラテン語のこの金句が「複数のソースからなる記事を一冊の雑誌にまとめた」といった意味合いで掲げられていた。アメリカ合衆国が独立を果たした一七七六年、国璽の図案作成委員会で芸術顧問を勤めたデュ・シミティエール (Pierre Eugene du Simitiere, 1737-1784) の提案により、「多様な者が一つに団結している」ことを表現する為、国璽の表に E Pluribus Unum の文言が記されることとなり、今に引き継がれている。国璽の図案と文言は紙幣や硬貨にも使われているが、国璽裏面のピラミッドの頂に描かれている森羅万象を見ている目 (All-Seeing Eye; Eye of Providence) はデュ・シミティエールがデザインしたものである。国璽の裏面には Annuit Cœptis (主は) 事業を承認されている (He (ie God) approves of the undertakings)」と、Novus Ordo Seclorum 「時代の新秩序 (New Order of the Ages)」の二つのラテン語の文句が刻まれている。

 ラテン語の前置詞 e  (= ex) は、例えば、現代英語の emite- である。ラテン語の mittere は「送る」だから、emit は原義的にいって、「〜から送る = 発する、出す」の意味になる。

 pluribusplus の奪格形。 plus はロマンス諸語に派生して英語にもなっている。unumunus の対格形。たとえば、英語の universeuniversityuni- は「一」を指し、ラテン語の unus に由来している。

Latin Index
Annuit Cœptis (Great Seal Slogan)
Hoc unum scio; me nihil scire (unus を含むラテン文)
Novus Ordo Seclorum (Great Seal Slogan)

Thursday, September 19, 2013

Give Sorrow Words

Sorrow is more or less personified in English literary works occasionally. At Act 4 Scene 3 in Macbeth by Shakespeare, Ross reports to Macduff: “Your castle is surprised; your wife and babes / Savagely slaughter'd.” Duncan’s son, Prince of Scotland Malcolm, hearing it beside them, sympathizes with his friend Macduff & says to him:
MALCOLM
Give sorrow words: the grief that does not speak
Whispers the o'er-fraught heart and bids it break.

悲しみは英文学では、程度に差はあるけれども、しばしば擬人化される。シェイクスピア作の『マクベス』第四幕第三場で、ロスはマクダフに伝える。「お城は急襲され、奥方とお子様はむごたらしく虐殺されました。」 ダンカンの息子、スコットランド王子のマルコムは、その報告を傍らで聞いて、友のマクダフに同情して言う。
マルコム
悲しみに語らせよ。言葉を話さない悲哀が
おさまりきれない胸の内を囁き出すと、胸は張り裂けてしまうから。

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Macbeth Quotes

Wednesday, September 18, 2013

湯圓

汤圆 (tāngyuán タンユエンは米を主食とする中国南方の人々が大晦日から正月 (中国の正月は旧正月に食べる団子スープ。日本の漢字では湯圓と書き、対応する英単語は dumpling soup である。湯圓団圓 (团圆 = tuányuán「再会、再団結」に音が似ているので縁起物とされる。また、スープの中の団子は白く丸いので、おめでたい満月や昔のコインの銀元を象徴する。

 日本でも、よろ昆布など、おせちは地口やシンボルとしてめでたさを表現するので、その点で日中は類似の発想を有しているといえる。

Las uvas de la Suerte (スペインの行く年来る年)
ウェールズの行く年来る年

Tuesday, September 17, 2013

Gutta Fortunae

Gutta fortunae prae dolio sapientiae

word-for-word translation
drop of luck before vat of wisdom.

general translation
A drop of luck rather than a vat of wisdom.

逐語的邦訳
ひと雫の運、より、ひと樽の知恵。
(ひと樽の知恵よりもひと雫の運。)

 ラテン語のことわざ。

 膨大な知恵をつけているよりもほんのちょっと運が良い方が良いとこのことわざの作者は謡っている。古代ローマで Fortuna は「幸運の女神」であった。このラテン語 fortuna は、ある時は「幸運」の意味であり、またある時は「財産」の意味であった。もちろん、現代英語 fortune の語源である。

 prae はラテン語では前置詞・副詞として使われる単語だが、 現代英語では接頭辞 pre- 「前、序、前」の意味になっている。例えば、  preface は「前もっていっておくこと」で「前文」を指し、 prelude は「はじまりの曲」で「序曲」を指す。 prepare は「前もって整える」で「準備する、用意する」ことである。

  sapientia は「知恵」や「学識」などを意味するが、その形容詞形は sapiens であり、ホモサピエンスという術語に使われているので馴染みがある。



Friday, September 13, 2013

ビビンパ

ビビンバはご飯に様々な具材をのせて、食べる人がご飯と具材を混ぜて食べる朝鮮料理。ハングルでは、 비빔밥 (bibimbab) と記述する。この名詞は動詞 비비다 (bibida) と同系。비비다 は「こする、混ぜる、ぼろぼろにする、すり切れる (to rub, mix, fray)」の意味である。밥 は「ご飯 (rice)」のこと。ビビンバは英語では bibimbap という

 日本語では、びいびいと言うと、「びいびいひっちゃく」や「びいびいと裂く」などと使えるから、このオノマトペは 비비다 と関係があるかもしれない。びいびいびりびりとつながりがあるだろう。

 東南アジアのナシチャンプローと朝鮮のビビンバは同じように、ご飯と一緒に盛り合わせたものをまぜて食する料理だが、混ぜ方が異なる。前者は日本のカレーライスのにように、適時適量をほどよく混ぜて食するものだが、後者は食前に具材とご飯が全体的に一体化するまでかき混ぜてから食べる。

ウォン

Wednesday, September 11, 2013

東雲節

東雲節は名古屋の娼妓の反抗精神や悲哀を歌った俗曲。

 かつて名古屋に東雲という源氏名の娼妓がいたという。二十世紀初頭、明治期にアメリカ人宣教師の応援を得て東雲は遊郭から抜け出した。出たはいいけれども、特に何もやることはない。屑拾いでなんとか食いつなぐ日々・・・ 

 この歌は演歌師によって全国にひろまっていった。

しののめ

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東雲節

しののめ

東雲は明け方に東の空が明るくなってくるさまを指す。古代の住居には篠竹で編んだ明かり取りの篠の目が付いていたが、後にその明かり取りがそのまま「朝の光」を指すようになった。しののめの (東雲の) あく (明く) ほがらの枕詞である。

 対応する英単語は daylight daybreak dawn である。 daylight は、字面どおりに読むと「日光」だが、日中の太陽光ばかりでなく、明け方の最初の白い光も指す。また、日本語では「朝になること」を夜明けというが、向こうでは日開け (daybreak) という。 dawn は「曙、暁、夜明け」などの訳語があてはまる名詞だが、語源から解釈すると「はじまること」である。

東雲節
Aurora musis amica (ラテン語 aurora は「あけぼの」)

Monday, September 09, 2013

いかさま

いかさまは「いんちき、だまし、不正、詐欺、ちょんぼ」などの意味で、英語ではいかさまを働く心を扱うときは foul を、モノが偽物のときは fake を用いる。金銭をだまし取ることは fraud などという。 巧妙な技やいたずらで相手を惑わすことは trick という。いかさま師は con artist などという。相手を巧妙に騙して金銭などを巻き上げる con game はしばしば映画や小説の題材になり、英米では一定の人気があるジャンルだと思う。

 いかさまいかいかようにもいかにもいかだが、この語根いかの起源はわからない。『万葉集』でいかさまには「どのように」の意味であった。巻二の百六十二の長歌は持統天皇が夢で神より習ったという歌だが、その中に次のようなフレーズがある。
日の御子いかさまに思ほしめせか・・・
 このフレーズは現代語では「日の御子 (天武天皇) はどのように思われているだろう」と解釈できる。 

Sunday, September 08, 2013

Verba volant

Verba volant, littera scripta manet

word-for-word translation
Words fly, letter written, remains.

general translation
Words fly; a written letter remains.

逐語的邦訳
言葉は飛び去る。文字は、記された、とどまる。
(口から出た言葉は飛び去り、記された文字はとどまる。)

 ラテンのことわざ。
 verbum (verbaの主格単数形) は「言葉」の意で、英語の verb 「動詞」の語源。 volant (volare の複数三人称現在形) は「飛ぶ」ことで、英語の volatile 「変わりやすい、気化しやすい」の語源。ちなみにラテン語の直接法現在の動詞活用は以下のようなものである。

volo: I fly 「私は飛ぶ」
volas: you fly 「あなたは飛ぶ」
volet: he/she/it flies 「彼/彼女/それは飛ぶ」
volamus: we fly 「我々は飛ぶ」
volatis: you fly 「あなた方は飛ぶ」
volant: they fly 「彼ら/彼女ら/それらは飛ぶ」

 littera literature 「文学」や letter 「文字」の語源。scripta scribe 「記す」や script 「記されたもの」の源。 manet (不定形: manere) は「のこる、とどまる、まつ、まちわびる、まちのぞむ、つづく、たもつ」などの義である。

 日本語でも言葉は、 () から入って左 () から出て行くなどというが、とかくとどまらずになくなってしまう音にすぎない。記されたものは、書き手から離れると、修正も融通もきかなくなって、記された意味しかなくなるという欠点があるが、媒体がぼろぼろになるまでそこにとどまるという利点もある。

Friday, September 06, 2013

A Man of Letters Sees Paroemiographers in Books

Isaac D'Israeli (1766-1846), Benjamin Disraeli’s father, was a paroemiographer. A paroemiographer is a man of letters who reads & digests works by other authors, & collects quotations, & then, writes his own proverbs in his works. Isaac D'Israeli, whom we can call an English Jorge Luis Borges, retold the traditional Middle East tales, created poems, & wrote some biographies & literary essays. He is now reckoned as a paroemiographer. His greatest work, Curiosities of Literature (1791-1823), is a collection of his essays telling us historical persons & events, especially ones about book collectors. A curious opinion about England, the land of letters, is found in The Philosophy of Proverbs, one of his essays in the 2nd series 3-volume version of this work:
England may boast of no inferior paræmiographers.
ンジャミン・ディズレーリの父であったアイザック・ディズレーリは箴言 (蒐集家であった。箴言家とは、他者の著した文学作品を読んで、消化して、名言名句を蒐集し、やがては自分の作品に名言を書くようになる文人のことである。イングランドのホルヘ・ルイス・ボルヘスとも呼べるアイザック・ディズレーリは、中東から伝わった噺を再話し、詩を創り、伝記や随筆をまとめ、今では箴言家の一人に数えられている。彼の偉業である『文学への興味』は、歴史的な人物や出来事、特に蔵書家について語っている随筆集である。この作品の三巻からなる2ndシリーズ中の「ことわざの哲学」に、文学の国イングランドについての興味深い意見が綴ってある。
イングランドはただならぬ箴言家たちを輩出していることを自慢できる。

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Isaac D'Israeli (books)

非常食


Wednesday, September 04, 2013

猫に小判

猫に小判は、端的に言って、「のほほんとしている人にありがたいお宝を与えても無駄だ」というたとえ。小判は、一六〇一年 (慶長六年) より徳川家康の命によって鋳造されるようになったものだから、このことわざが鋳造されたのも江戸時代以降であると推定できる。

 西洋では豚に真珠を放るなというが、それはマタイ伝第七章第六節に由来していて、猫に小判より辛辣な印象がある。
(KJV)
Give not that which is holy unto the dogs, neither cast ye your pearls before swine, lest they trample them under their feet, and turn again and rend you.
神聖なるものを犬に与えてはなりませんし、真珠を豚の前に放ってもなりません。彼らが有り難いものを足で踏みにじり、翻ってあなた方を引きちぎってしまわぬように。

Tuesday, September 03, 2013

はやぶさ

はやぶさはやはやい (速い) はや、ぶさは「つばさ」のことで、飛ぶ速さから命名されたという。はやぶさの急降下はどんな鳥よりも速い。

 英語falcon は、一般に、ラテン語の falx 「かぎ爪」からできたと信じられている。ロマンス諸語はラテン語の影響下にある。
イタリア語: falcone
フランス語: falcon
スペイン語: halcón
ポルトガル語: falcão
 従って、日本語では獲物を捕らえる時のスピードに着目した命名なのに対して、英語やロマンス諸語では、獲物を捕らえるときの鋭いかぎ爪に着目した命名であるといえる。

 エジプトでは、ホルスの頭がはやぶさである。

 はやぶさは捕捉能力にすぐれた猛禽で訓練も可能なことから、鷹狩りに用いられてきた。また、そのスマートさに憧れる技術者は多いらしく、第二次大戦中の陸軍の主力戦闘機の愛称はであったし、一九五八年 (昭和三十三年) に東京と鹿児島を結ぶ寝台特急にはやぶさの名が用いられたこともある。二〇一一年 (平成二十三年)から、はやぶさは東北新幹線の名前になっている。また、二〇〇三年 (平成十五年) 五月九日に打ち上げられた宇宙探査機もはやぶさと名付けられていた。

 はるか彼方の遠い銀河の太古にもファルコンと呼ばれる鳥がどこかの惑星に棲息していたらしく、ハン・ソロ (Han Solo) の宇宙船の名はミレニアム・ファルコン (Millennium Falcon) と呼ばれている (映画『スターウォーズ』IV / V / VI 参照)。


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でぶ

でぶは太っているさまを表現したり、太っている人を指して、揶揄・嘲笑・親近性を込めて呼ぶときに使う言葉だが、繰り返しの擬態語でぶでぶだぶだぶと血縁関係がありそうだ。だっぶりたっぷりだぶだぶたぷたぷに繋がる。でぶでぶでっぶりでっぷりに繋がる。この公式はほかの擬態語でも見つかる。

 こっそり : こそこそ
 こっくり : こくこく
 きっちり : きちきち
 みっちり : みちみち
 めっきり : めきめき

 でぶちんという言い回しには英語の double chin 「二重顎」の影響があるのかもしれない。サイレント映画の喜劇役者ロスコー・アールバックル (Roscoe Conkling Arbuckle, 1887-1933) は二重顎で、愛称は Fatty 「ふとっちょ」であったが、当時日本でも人気者になり、「でぶ君」と渾名されていた。アールバックルは二重顎であった。


Sunday, September 01, 2013

チンゲンサイ

チンゲンサイは中国語の青梗才 qīnggěngcài ) から。の字は使わずを使う。日本語で葉野菜を青物と呼ぶのは中国語の影響だろうか? 原産は中国華南地方。英名はピンインに従って qing-geng-cai というが、この野菜は英語圏ではあまり認知されていない。また、葉物の野菜の類に blue は使わない。

 日本語で、「若い、未熟な」は青いだが、英語は green を用いる。どちらも植物や野菜の色から来ている。

食べ物に関する言葉
salad days

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