Monday, November 26, 2012

如雨露とジャー

じょうろはボルトガル語の jarro 「水差し、瓶、甕、容器、缶、ジョッキ、カラフェ」から借用された言葉だという。 jarro には「じょうろ」の意味はないが、取手と注ぎ口はある。水を入れおく容器と注ぎ口の間の細長い首がないだけである。女性形 jarra は「瓶、甕、フラスコ」のこと。

 ポルトガルの隣の同じイベリア半島の国スペインにも jarro / jarra はあり、更にフランス語にも jarre がある。これらの単語はすべてアラビア語の jarrah 「壷、甕、焼物、土器」を語源にしている。フランス語 jarre は英語に借用され、jar ができた。jar は円筒状で広口の食べ物や飲み物を入れておく容器を指す。日本語の炊飯ジャージャーの語源であり、まとめると、じょうろジャーはもともとはアラビア語からきた言葉である。

 ポルトガル語でじょうろ regador といい、英語では watering can という。ちなみに英語で水差し jug または pitcher という。 jug は日本語のジョッキの語源である。

じょうろ
[Portuguese jarro “jar, jug, pitcher, can, carafe,” from Arabic جرة (jarrah).]

ジャー
[English jar, via French, from Arabic جرة .]

ジョッキ
{English jug.]

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