Tuesday, November 13, 2012

月とすっぽん

月とすっぽんは、水面 (みずも) に写った満月も丸いし、すっぽんも丸いが、まったく違うものだから、「比べようがない」こと。漢語では、月鼈 (げつべつ)。類義の慣用句に雲泥の差がある。まず風流なものを先にいい、後から野暮ったいものをいうのは月とすっぽん、雲泥の差、ともに同じ。月とすっぽんは江戸いろはかるたの「つ」に割り当てられている。

 江戸後期の国学者で風俗研究家の喜多村信節 (きたむらのぶよ / ペンネーム筠庭 [いんてい],1783~1856 = 天明三年~安政三年) により記された『嬉遊笑覧』に解説がある。「月は丸きものなれど、丸と呼ぶスッポンとはいたく異なるるなり。」

 英語で類義の慣用句は、白いものを並べて比べ、 --- as different as chalk and cheese ---「チュークとチーズのように違う」という。

江戸いろはかるた
かめ、カメ、亀

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