Tuesday, October 02, 2012

働き一両考え五両

働き一両考え五両は、働くことによって得られる利益に対して、考えることによって新なな発想を生み出せば、得られる利益は五倍になると教える教訓。江戸時代、財政が傾いた米沢藩を立て直した九代藩主上杉治憲 (1751-1822 / 宝暦元年~文政五年の言葉。治憲は隠居後、鷹山と号したが、今はこちらの名前の方が一般的に広く知れ渡っているので、ここでも以下、鷹山と記す。

 為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけりも鷹山作であるが、鷹山は倹約、即ち、緊縮財政を徹底したのみならず、産業を育成して、藩の財政健全化を計った政治家であった。ケインズ以前にケインズ的発想でもって田んぼの造成や堤防工事といった公共投資も行い、更に養蚕業を勃興させ、新しい産業として米沢紬を生み出した。ほかに鷹山が興した事業は、鯉の養殖と甘露煮作り、紅花の栽培、藍染め、酒作りなどがある。

 一説によると、アメリカのケネディー大統領 (John F. Kennedy, 1917-63) は新渡戸稲造 (1862-1933) の『武士道』を通じて上杉鷹山を知り、あるとき、日本の記者に、尊敬する日本の政治家はと尋ねられた際、「上杉鷹山です」と答えたのだという。

アマゾン



アマゾンを更に探索

No comments:

Amazon Widget

『英語語源物語』購読

メルマガ購読・解除
 

Subscribe to LIFE IS A JOKE

メルマガ購読・解除